大阪万博 2025 決定 盛り上がりはあるのか?

 

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本・大阪92票、ロシアのエカテリンブルグ61票――。アゼルバイジャンの首都バクーを下ろし決選投票に持ち込まれた2025年国際博覧会(万博)の開催国選挙は、「大阪」がロシアを破って、1970年以来で55年ぶり2回目の開催を勝ち取った。

 

今週、大阪ではニュース番組などが「万博特集」を組み、1970年の大阪万博を振り返ったり、「対抗馬」と目されたロシア・エカテリンブルグの情報とともに、「票読み」を予測してみたりと、「招致ムード」を醸成しようと熱が入ったが、「議員さんや、商店街や企業の幹部の人などの、一部の人だけが盛り上がっていた感じ」だったという。

大阪万博に冷ややかな見方がある背景には、会場となる「夢洲」のせいかもしれない。大阪にとって、夢洲は「負の遺産」といわれる。大阪が招致を試みた2008年の夏季オリンピックの会場候補地とされたが、これに敗れた。それを万博招致に切り替える一方で、最近ではカジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致する計画も浮上する。

ただ、このカジノ計画には反対の声が少なくないほか、「万博招致に失敗すれば、交通アクセスなどを含め、事業者負担が増してIR構想も頓挫する」との見方があった。